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「SHOGUN」エミー賞音楽部門で2部門ノミネート!石田多朗が手掛ける日本の音楽

2024.08.16 最終更新日:2024.08.18
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「SHOGUN」エミー賞音楽部門で2部門ノミネート!石田多朗が手掛ける日本の音楽

 

①概要

 

「SHOGUN」エミー賞音楽部門2部門にノミネート。日本人として初の快挙

石田多朗が音楽アレンジをてがけた「SHOGUN」が、第76回エミー賞の音楽部門で2部門(Outstanding Music Composition For A Series (Original Dramatic Score) / Outstanding Original Main Title Theme Music)にノミネートされています。

雅楽を始めとした日本の伝統音楽が関わる音楽がエミー賞にノミネートされたのは歴史上初めてのことで、9月16日(月)9:00(現地時間)に開始される授賞式に注目が集まっています。

 

「SHOGUN」での石田多朗の役割と貢献

「SHOGUN」サウンドトラックはアカデミー賞受賞者であるアッティカス・ロス、レオポルド・ロス、ニック・チューバの三人が作曲。そこに石田多朗が加わり、4人体制で制作されました。石田は日本にいながら、アレンジャーとして雅楽をはじめとする日本の伝統音楽のアレンジ、採譜、演奏者のマネージメント、レコーディングなどを総合的に担当しています。

 

②背景

 

石田多朗のプロフィールとキャリア

 

[略歴]

1979年アメリカ合衆国ボストン生まれ。上智大学で国文学・漢文学を専攻後、0から音楽を学び、東京藝術大学音楽学部に入学。作曲、音楽理論、電子音楽を学び、幅広い音楽的知識を習得。

[キャリア]

映画、プラネタリウムなどでの豊富な作曲経験。美術館、プロジェクションマッピングの音楽監督など、多岐にわたるプロジェクトに参加。

[主なプロジェクト]

福島復興のプロジェクションマッピングイベント「はるか」、星野リゾート青森屋「みちのく祭りや」、雅楽グループ『どんぶらこ』など。

 

「SHOGUN」の音楽制作に関わることになった経緯

石田は、10年以上前から伶楽舎(日本を代表する雅楽団体)の演奏者たちと雅楽にまつわる音楽を作曲してきました。そして、雅楽の持つ可能性や素晴らしさを海外にも伝えたいと考え、Instagramなどで海外向けの発信を開始。これがきっかけとなり、ハリウッドの作曲家チームからのオファーを受け、今回の「SHOGUN」制作に参加することになりました。

 

雅楽を用いて作曲を行う音楽家は国内でもかなり限られています。さらに、そのなかで映画などのエンターテイメント向けの音楽も制作する音楽家となるとほとんど例がありません。こういった条件に加えて、石田の音楽や映像に関する幅広い知識や経験も評価され、アレンジャーとして抜擢されることとなりました。

 

 

③「SHOGUN」の音楽について

 

雅楽をはじめとした日本の伝統音楽をアレンジした具体的な事例

ある日、アッティカス・ロスたちからビート感が強い音楽のスケッチが送られてきて、そこに日本的な要素を加えたいという要望がありました。それに対して石田は、「声明(しょうみょう)」という仏教の経文を朗唱する声楽を提案。

声明は念仏に近いもので僧侶が唱える声楽を指します。石田はこれを音楽に組み込むことで、日本の伝統的な響きを現代のビートに融合させることができました。

千葉県のあるお寺レコーディングを実施し、収録した音源が作曲家チームに大変好評で、最終的には「SHOGUN」のテーマ曲その他さまざまシーンでも使用されることとなりました。

エミー賞ノミネートに至るまでのストーリー

制作中、石田はこの作品が最終的にどのような規模の映像作品になるのか全く知らず、作曲家チームとは距離が離れていたものの、4人だけの密室的な状況で黙々と仕事を進めました。その期間は1年半。ようやく石田の作業が完了した後も作曲家チームは編集作業を続けていました。

しばらく経ったある日、作曲家チームから「見て!」という連絡があり、「SHOGUN」のティーザームービーのリンクが送られてきました。そこで初めて完成された映像をて、クオリティに圧倒され、公開前にもかかわらず数千万回の再生回数を記録していることを知り、「これは大変なことになっている」と感じました。

「SHOGUN」が公開されてからは、日本のメディアからの取材が相次ぎ、海外からも雅楽に関する質問や連絡が多数寄せられました。「SHOGUN」は音楽に限らず、あらゆる面でこだわり抜いて作られており、評価を受けることは間違いないと思っていましたが、ここまでの反響があるとは予想はしていませんでした。

 

④文化的な意義について

 

日本文化の国際的な認知度向上

「SHOGUN」は、日本の音楽文化が世界に広がる大きな足がかりとなるでしょう。
日本の文化はこれまでも海外で人気がありましたが、音楽に関してはステレオタイプな使われ方をすることが少なくなく、本来の日本文化が伝わっていないと言っても過言ではない状況でした。
しかし今回、雅楽をはじめとする日本の伝統音楽が一流の演奏家たちによって表現され、それが一流の作曲家チームによって音楽として完成されました。その結果、世界中の人々がこれまでにない形で日本の音楽を楽しみ、評価をする結果につながりました。

 

日本の伝統音楽の普及への寄与

雅楽をはじめとする日本の伝統音楽は、世界的に見ても非常に珍しいもので、そのクオリティも世界に誇れます。しかし、日本国内での伝統への関心は必ずしも高いとは言えず、後継者不足や資金的な問題など、多くの課題に直面しています。

「SHOGUN」のサウンドトラックを通じて、海外からの熱い反応が得られたことは、日本の伝統音楽にとって非常に大きな意味を持ちます。この機会を通じて、日本国内でも自分たちの音楽に目を向け、その素晴らしさを再認識し、伝統音楽の未来に向けた前向きな取り組みが進むことを期待しています。

 

 

⑤「SHOGUN」以降、いま進めている新たな雅楽プロジェクトについて

 

西洋音楽と雅楽の融合に挑む世界初の雅楽プロジェクト

現在、石田は個人的なプロジェクトとして、雅楽とクラシックの弦楽器、そして電子音などを融合させたこれまでにない音楽を制作しています。

2024年9月と11月にはシングルを、2025年1月にはアルバムを発表予定です。

雅楽は世界的に見ても非常に特殊な音楽です。音程一つとってもクラシック音楽とは異なります。そのため、この両者を一緒に音楽として融合させる試みは、現代音楽以外の領域ではほとんど前例がありませんでした。

しかし、今回のプロジェクトで石田は真っ向からこの挑戦に取り組み、これまで世界になかった新しい音楽を日々、生み出しています。

 

次世代への影響と育成

現在、音楽を音楽だけ楽しむ人はあまりいません。多くの人が映画やアニメ、ゲームなどとともに音楽を楽しんでいます。そういう時代に、雅楽の音楽だけを取り出して楽しんでもらうのは率直に言って難しい、と石田は考えています。

石田自身も映画や舞台、美術館といったエンターテインメントの世界で音楽制作をしてきたことや、「SHOGUN」の成功を受け、雅楽を多くの人に楽しんでもらうためには映像や空間にマッチする音楽を作る必要性を強く感じています。

 その結果、現在制作している楽曲は、映画やゲーム、アニメなどのサウンドトラックとしての可能性を探ることを目指しています。映像やゲームを通じて若い世代に音楽を楽しんでもらい、自然な形で雅楽や日本の伝統音楽に親しんでもらうこと。このことが最終的に日本文化の継承につながると考えています。

 

⑥ビジュアルコンテンツ

こちらに各種メディアなどでつかっていただける画像をご用意しました。

使用の際には下記メールフォームにて一言お声がけいただけましたら幸いです。

 

ビジュアルコンテンツダウンロードリンク

 

TaroIshida_Artist_Photoフォルダには ↓のような石田多朗アーティスト写真が入っています。

石田多朗

SHOGUN_Recording にはSHOGUNレコーディング時の写真が入っています。

TaroIshida_NewProjectには石田多朗の新しいプロジェクトのコンサート時の写真やリハーサル時の映像が入っています。

 

⑦受賞歴と過去のメディア出演など

これまでの受賞歴

 

SHOGUN

  • Television Critics Association Awards

 

日本科学未来館ドームシアターガイア『9次元からきた男』

  • Best Educational Production Award IPS Fulldome Festival
  • Good Practice Award Advanced Imaging Society
  • Best Visual Effects Award VFX-JAPAN
  • Official Selection IMERSA Summit
  • Official Selection International Festival of Science Visualization
    ほか多数。

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