

2016年に新しく開校した、栃木県那須中央中学校の校歌を作曲しています。
校歌の作曲をするなんて夢にも思っていなかったし、
周りの人にも校歌を作曲したことがあるというと、たいていびっくりされます。
それだけ貴重な経験だったということなのでしょう。
幸いなことに、校歌としての評判は良いと伺っていて、
この学校のすぐ近くに住む身として肩身の狭い思いをせずに済んでおります。
依頼を受けたのは開校の2年ほど前のこと。
統合する前の学校長から直々に作曲の依頼をいただいたときには
あまりに大きなお話であったために、ピンと来ませんでした。
作曲をするがわの人間として、
ずっと歌われる、演奏されることが
あらかじめ分かっている音楽を作るのは、
かなりハードルが高いものです。
校歌は、たとえその曲が好きであっても嫌いであっても、
好みに関係なく、何度も何度も歌うことになりますよね。
もしある生徒が「なんだかなぁ」という曲をなんども歌わせられることになったら
どうしよう、、そういう大きなプレッシャーがありました。
そして、それとは逆に、
卒業をした人がこの校歌を聴いた時に、
爽やかな気持ちで学校を思い出せし、
自分の過去を良いものだった、
自分の歩んできた道は素晴らしいものだったと、
そう思えるような音楽を作ろうと。
作曲をするにあたって、学校の校歌についていろいろと調べてみました。
なかなか普通に楽しめる音楽として捉えることが難しいものが多いように感じました。
古いものだと軍歌や行進曲のようなものであったり・・
「校歌」という括りでなかったら、まず自分から聴いたり歌ったりはしないだろうな、
といった感じです。
こういったいわゆる校歌らしさ、はあえて気にしないようにして、できるかぎり、普通に口ずさめるような、自然な音楽にしたいと思っていました。
現在でもこの曲は那須中央中学校で歌われています。
卒業式を初めとした様々は行事ではもちろん、
今では音楽の授業のときにも歌っている、
と担当の音楽の先生からも伺いました。
一、
旅路は今 拓きし大地に
東の光 描くしるべ
鎮める茶臼は 見守る御祖のように
いつまでもここにある
歩め 那須中央中学校
二、
この緑が 今日に萌えるから
息吹は心 洗うのだろう
古城の桜は つとめし祖の明日なり
幾度もめぐり来たれ
繋ごう 那須中央中学校
三、
生命は今 尊き日にある
滴る水は 余笹に弾み
やがての世界へ 景色を映し行こう
我が掌の熱を
放て 那須中央中学校