2014年東京藝術大学大学美術館・陳列館にて開催された
「別品の祈り 法隆寺金堂壁画展」のための音楽を石田多朗が担当しました。
1949年に焼損してしまった法隆寺の金堂壁画を実際の寸法で再現をしたり、
アニメーション化したりする、面白い展示でした。
美術館からは2曲の作曲依頼があり、雅楽と声明をベースにした音楽を、とのお話でした。
雅楽は現在では(昔からもそうですが)、基本的にはオーケストラのような大人数での合奏が基本となっておりますが、時代を遡ってみると楽琵琶の独奏なども行われていたようです。
それを今ではなかなか耳にする機会がありませんが、幸運なことに、今の日本でその独奏をなさっている楽琵琶の名手・中村かほるさんの演奏を聴き、これを作曲の基本としてみたいと考えました。