2024年1月10日から2024年3月31日まで黒磯図書館『みるる』にて開催。
学生時代の作品『GrandFinale』
最近作『Silence』
ガラス作家青池茉由子と進めているプロジェクト
自宅スタジオの再現などを展示。
『石田多朗 非合理な音楽展』
ムダだけど、心がおどる。
意味ないけど、知りたい。
役に立たないけど、おもしろい。
わたしは音楽家ですが、
・沈黙や自然など、普通の音楽にはない「ムダ=非合理」が大好き。
・音楽の世界での当たり前をうたがうクセがある。
・音と無関係にみえても、実は音とつながってる世界を見つけることが得意。
こんな感じの人間なので、音楽家として生きてきた20年間、「あなたは無駄なことをしている」「あなたは音楽家らしくない」と、
何度も言われてきました。ちょっとしんどかったし、挫折しかけたこともあります。
ですが、非合理にこだわり、常識を疑ってきたからこそ、
今のスタイルができ、価値を生み出すことができるようになりました。
-
いまわたしは、自分がもはや音楽家ではなくても構わないと思っています。
自分や自分の好きを因数分解して、要素=ブロックを作る。
そのブロックを改めて積み重ね、再構成してみたらオリジナルの形ができます。
結果、数ある職業の中でその形に一番近いのが「音楽家」だったから
音楽家と名乗ってきただけなんじゃないか、と感じているからです。
-
【自分の好きを否定しないで、興味あるものに向き合う。】
【特定の職業などのワクに自分を押し込めず、
自分の中から生まれる気持ちや考えで自分を作る。】
こういったことは本当に大事ですが、
正直、かなり面倒くさい。
ただ、人生の節目節目で、どうやって生きていくかを考えるたびに、
こうやって自分を自分で作っていく以外に納得できる方法はなかったし、
結局、そこにしか「自由」はないんじゃないでしょうか。
石田多朗 | Drifter Inc.