雅楽は1300年もの昔に日本に渡ってきた音楽と舞で、主に儀式として使われているのであまり一般の人は見ることも聴くこともありませんでした。
しかし、現在では日本の伝統音楽として親しまれています。
しかしなかなか情報が手に入りづらく、実際に見たり聴いたりするチャンスを逃しがちです。
雅楽の演奏を聴いたり、舞楽を見たりすることのできる場所や行事、またもっと雅楽を身近に感じられる情報をお知らせします。
2005年に設立された、雅楽協議会という団体があり、会報を出しています。
この会報には演奏会情報や各地の雅楽団体のお寺や神社での演奏情報なども載っています。
また、元々この雅楽協議会は「雅楽の本質的な位置づけに努め、責任を持って次世代に文化を継承していくために、雅楽演奏者・関係者が協力して、この貴重な文化の維持・発展・継承に努める組織として設立」されたものですので、研究や、雅楽器の材料(篳篥のリードの材料であるヨシ)の再生活動も行っています。
雅楽協議会 http://gagaku-kyougikai.com/
また、「雅楽の伝統を維持しながら、その普及と発展を図り、また文化芸術の発展に寄与することを目的」として、2023年9月に一般社団法人雅楽協会が設立されました。
演奏団体として有名なのは、伶楽舎です。1985 年に故芝祐靖先生が創設した雅楽演奏団体です。定期的に公演を行っています。復曲も試みていて、現在最も盛んに雅楽公演を行っている団体と言っていいでしょう。
雅楽 伶楽舎 https://reigakusha.com/home/
積極的に活動を行っている雅楽団体のホームページ一覧が以下になります。
寺社の行事に参加している団体もあります。
東京楽所 https://www.amati-tokyo.com/artist/project_artist/post_82.php
一般社団法人大阪楽所 https://osakagakuso.com/
小野雅楽会 https://ono-gagaku.jp/
天王寺楽所雅亮会 https://tennojigakuso.org/
雅楽団体平安楽舎 https://heiangakusha.jpn.org/index.htm
日本雅樂會 https://www.nihongagakukai.gr.jp/about/index.html
南都楽所 http://www.nantogakuso.jp/index.htm
十二音会 https://sho-manabe.net/juni-on-kai/
雅楽道友会 https://gagaku.com/
筑紫楽所 https://www.chikushi-gakuso.jp/index.html
東京の武蔵野楽器店は雅楽器の販売もしており、
ホームページも充実していて、演奏会情報も載っています。
宮内庁式部職楽部は、雅楽の普及を図るために国内外で公演も行っていますが、主には宮中の儀式や饗宴、園遊会などの行事の際に演奏されています。
しかし一般人には見ることが出来ません。そこで、昭和31年(1956)から毎年春・秋の2回演奏会が皇居内で開催されています。
春は文化団体などの関係団体に招待状が送られてきます。秋の演奏会は一般を対象にしており、公募に申し込み当選すれば、無料で見ることができます。
演奏会の開催日時・演奏曲目・申込要領などは、7月初旬頃に新聞で発表されるほか、宮内庁のホームページで広報されています。
https://www.kunaicho.go.jp/event/ensokai.html
また、雅楽が奏される祭礼や法会の情報は、各寺社や市町村のホームページなどインターネットで情報を得られます。
だいたい大祭のときに奉納として演じられることが多いです。
・日光東照宮 春季例大祭、秋季例大祭
・氷川神社(さいたま市) 例大祭
・小野照崎神社 秋祭(雅楽の夕べ)
・明治神宮 春の例大祭、秋の例大祭
・鶴岡八幡宮 御鎮座記念祭、菖蒲祭
・熱田神宮 舞楽神事、踏歌神事
・伊勢神宮 春の神楽祭、秋の神楽祭
・石清水八幡宮 石清水祭
・上賀茂神社・下鴨神社 葵祭
・三千院 御懺法講
・春日大社 若宮おん祭
・薬師寺 最勝会
・四天王寺 聖霊会
・住吉大社 卯之葉神事
・大念佛寺 万部おねり
・嚴島神社 桃花祭、菊花祭ほか
などが有名です。