※多朗さんに「雅楽」「伝統音楽」などについてお聴きした際の会話の一部を抜粋し、お届けします。
雅楽に関連したり、しなかったり。つい盛り上がってしまったお話なども、お楽しみください。
多朗(以下、多):雅楽は「世界最古のオーケストラ」と言われているんです。日本に伝来し、改編を経て16人から20人ほどのアンサンブルになった。当時、そのような大規模な演奏は存在しなかった。
私(青栁):なぜ大人数で合わせたのですかね。権力、権威、または、神仏への畏敬の念を数で示したのでしょうか。
多:十二単に似ているなって思うんだよね。薄い着物を幾重も重ねるでしょ。雅楽も薄い音をクワーッて幾重にも重ねていく。時には鳴っているかいないか分からないくらいの音も重ねる。薄く重ねたかったのかな。
私:重ねることに意味があったのかもしれないですね。でも、クラシックのオーケストラみたいに縦線がピタッと合わせる重ね方とは異なるんですよね。「合わせてはいけない」というのが面白い。現代の「多様性を認め合う」文化につながるような。
多:そうそう! 男・女、職業、医療、芸術、政治とかきっちり分け過ぎたから辛い人がいる。最近よく考えるんだよね。近現代、世界は様々なものをきっちり分けてきたけれど、また、融合する時がくるかなって。
「分ける=分かる」がもう一段階ステップアップするというか。
私:一人ひとり、その人自身にもレイヤ―がありますもんね。十二単みたいな。
多:さすが!まとめに入った(笑)。
私:(笑)。でも本当に、その意味とか、考えとか、雅楽を通して若い人に伝えたいですね。
多:伝えたい。「そんなに生きづらく感じなくていいんだよ」って。
written by Atsuko Aoyagi / ao.Inc.
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