

世界各国から起業家・経営者が集うビジネスイベント Kyoto2.0 のプログラムとして、
下鴨神社 にて講演の機会をいただきました。
依頼の背景にあったのは、「初心」というテーマを、文化的背景の異なる参加者にどう共有するか、という問いでした。
参加者の多くは海外からの起業家・経営者であり、日本文化や宗教への理解も一様ではありません。
そのなかで、特定の知識を前提にしない形で、日本的な美意識や価値観をどう伝えるかが、企画上の大きな課題となっていました。
講演では、雅楽を切り口に、日本人が長い時間をかけて培ってきた「自然との距離感」や「理解を超えたものと共に生きる感覚」を、
ビジネスパーソンにも通じる「初心」として再構成しています。
約50分の講演の後には、平安雅楽会による実演を組み込み、言葉で語った内容を、音として体験できる構成としました。
当日は同時通訳を介して進行しましたが、英語での講演にも対応可能な内容として設計されています。
結果として、文化的な前提の違いを超えた理解が生まれ、
「これまで触れたことのない美学を知った」「チームづくりや意思決定の考え方に応用できる視点だ」といった声が、
海外参加者からも多く寄せられました。講演後には質問や対話が自然に生まれ、
単発の講演にとどまらず、継続的にこのテーマを扱ってほしいという要望も参加者から上がっています。
また本講演をきっかけに、下鴨神社側からは、
今後のコンサートや企画への継続的な関与について相談が寄せられており、現在具体的な検討が進んでいます。
Drifterでは、専門的なテーマを一方的に「説明する」のではなく、
異なる文化や立場の人々が、同じ場で感覚を共有できるよう構成することを重視しています。
本件は、思想・構成・実演を一体で設計することで、
グローバルな文脈の中でも通用する講演体験を成立させた事例です。