

AGF の高級ライン「煎」 のための音楽として、ピアノソロ楽曲を制作しました。
依頼はデザイナー原研哉さんの事務所からのものでした。
制作にあたり共有されたテーマは、ピアノという西洋の楽器を用いながら、上質で洗練された日本的な美しさを表現することです。
ここで重視したのは、和楽器を用いること自体ではありません。
日本の美は、必ずしも和楽器によってのみ表現されるものではありません。
ピアノやストリングスといった西洋楽器でも、抑制や余白、静けさといった感覚は十分に立ち上がると、わたしたちは考えています。
楽曲はピアノ一台のみで構成し、音数や構造を極力そぎ落としながら、響きや間、時間の流れそのものが印象として残るよう設計しました。
「煎」が持つ、日常に寄り添いながらも芯の通った佇まいを、音楽として表現することを目指しています。
Drifterでは、和楽器・洋楽器といった区分に縛られず、どの楽器であっても日本的な美意識を表現できる構造を考えることを大切にしています。