雅楽の公演は、専門の劇場や大きなホールでなければ実施できないと思われることがあります。
しかし実際には、雅楽は学校の体育館、多目的ホール、文化施設、自治体主催の会場など、さまざまな場所で出張公演として実施することができます。
小学校・中学校の芸術鑑賞教室、教育委員会主催の文化事業、自治体の子ども向け事業、文化ホールの教育普及事業、親子向けの日本文化体験など、目的に応じて構成を調整することも可能です。
雅楽の出張公演を検討するときに、よくある不安は次のようなものです。
「学校の体育館でも実施できるのか」
「音響設備が整っていないと難しいのではないか」
「どのくらいの準備が必要なのか」
「子ども向けにも対応できるのか」
「演奏だけでなく、解説や体験も入れられるのか」
「自治体や文化ホールの事業として成立するのか」
この記事では、雅楽の出張公演を依頼する際に知っておきたいこと、実施できる会場や内容、学校・自治体・文化施設での対応について紹介します。

雅楽の出張公演とは、演奏家が学校、文化施設、ホール、自治体の会場などに出向き、雅楽の演奏や解説、体験プログラムを実施する公演形式です。
一般的なコンサートホールでの鑑賞だけでなく、学校の芸術鑑賞教室、地域の文化事業、教育普及プログラム、親子向けイベントなど、さまざまな目的に合わせて実施できます。
雅楽は、笙、篳篥、龍笛などの管楽器、琵琶、箏、鞨鼓、太鼓、鉦鼓などの楽器によって演奏される、日本に長く伝わる音楽文化です。
また、舞楽を含める場合には、音楽だけでなく、舞、装束、面、身体表現を一体として届けることができます。
出張公演では、単に演奏を行うだけでなく、対象となる年齢や事業の目的に応じて、楽器紹介、解説、唱歌体験、打楽器体験、舞楽鑑賞、装束や面の紹介などを組み合わせることができます。
そのため、学校教育の場でも、自治体の文化事業でも、文化施設の主催公演でも、目的に合わせた形で実施しやすいプログラムになります。

雅楽の出張公演は、さまざまな場面で実施できます。
たとえば、小学校・中学校・高校の芸術鑑賞教室や音楽鑑賞会。
教育委員会が主催する小中学生向けの文化体験事業。
自治体の日本文化・伝統芸能に関する文化事業。
文化ホールや公共施設の教育普及事業。
親子向けの鑑賞会や、地域住民に開かれた文化イベント。
また、会場や目的によっては、演奏を中心にした公演、解説付きのレクチャーコンサート、子どもたちが参加する体験型プログラムなど、形式を変えることもできます。
重要なのは、最初からすべての条件が決まっていなくても相談できるということです。
対象が小学生なのか、中学生なのか。
会場が体育館なのか、文化ホールなのか。
公演時間が60分なのか、90分なのか。
鑑賞中心にしたいのか、体験を多く入れたいのか。
そのような条件に応じて、実施内容を組み立てることができます。

雅楽の出張公演を検討する際、最も多い不安の一つが会場条件です。
「文化ホールでなければ難しいのではないか」
「学校の体育館では音が届かないのではないか」
「特別な音響設備が必要なのではないか」
そう思われる方もいるかもしれません。
雅楽は、基本的にPAを使わなくても演奏できる音楽です。
もちろん、会場の広さ、客席数、響き、反響、舞台の大きさによって調整は必要です。
しかし、通常の照明と、司会や解説のためのマイクが使える環境があれば、多くの場合、学校体育館や多目的ホールでも実施を検討できます。
また、必要な楽器や道具類は、基本的に出演者側で準備します。
主催者側で雅楽器を用意していただく必要はありません。
舞楽や装束を含める場合には、舞台スペースや導線、着替え場所などの確認が必要になりますが、それらも事前に会場条件を伺いながら調整できます。
最初の相談時には、会場名、客席数、舞台の有無、おおよその広さ、マイクや照明の状況が分かると、実施形式を考えやすくなります。

雅楽の出張公演では、目的や対象に応じてさまざまな内容を組み合わせることができます。
演奏を中心にした公演では、雅楽器による生演奏をじっくり聴いていただきます。
学校公演や子ども向け事業の場合には、演奏だけでなく、楽器紹介や解説を入れることで、初めて雅楽に触れる子どもたちにも分かりやすい構成にできます。
さらに体験型の要素として、唱歌体験や打楽器体験を入れることもできます。
唱歌とは、雅楽の旋律を声で歌う伝統です。
子どもたちが声に出して旋律を体験することで、ただ聴くだけではなく、身体の中に雅楽の音を受け取る時間になります。
また、打楽器の動きを手真似する体験は、音楽のリズムや間を身体で感じる入口になります。
舞楽を含める場合には、音楽だけでなく、舞、装束、面を通して、雅楽の総合的な魅力を届けることができます。
このように、雅楽の出張公演は、鑑賞中心にも、体験中心にも、教育プログラムとしても構成できます。

小学校・中学校・高校の芸術鑑賞教室では、子どもたちが普段出会うことの少ない音や表現に触れることが大切です。
雅楽の出張公演は、音楽の授業だけでなく、日本文化、総合学習、探究学習、国際理解、伝統芸能の学習ともつながります。
学校公演として実施する場合には、先生方が雅楽に詳しい必要はありません。
むしろ、雅楽を専門的に知っている先生からの相談の方が少ないくらいです。
当日の導入や解説を含めて構成することで、子どもたちが何も知らない状態からでも雅楽の音に出会えるようにすることができます。
また、小学生向けには、楽器紹介、唱歌体験、打楽器の手真似、舞楽鑑賞など、視覚的・身体的に入りやすい構成が向いています。
中学生向けには、西洋音楽との違い、雅楽の時間感覚、日本文化との関係、現代の音楽や映像文化とのつながりなど、少し深い話を加えることもできます。
学年や学校の目的に応じて、内容を調整できることも、出張公演の大きな利点です。
自治体や教育委員会が主催する文化事業では、地域の子どもたちに日本文化を体験として届けることが求められることがあります。
雅楽の出張公演は、そうした事業にも向いています。
雅楽は、日本の音楽文化の源流の一つとも言える存在です。
音楽だけでなく、舞、装束、儀式、神社や宮廷文化、文学、美術など、さまざまな日本文化とつながっています。
そのため、自治体の文化事業として実施する場合にも、単なる鑑賞会ではなく、子どもたちが日本文化を総合的に体験する機会として位置づけることができます。
また、会場に余裕がある場合には、小中学生だけでなく、保護者、未就学児を含む親子、地域住民、高齢者の方々にも開くことができます。
子ども向けの教育プログラムでありながら、地域全体が日本文化に触れる機会として展開できる点も、自治体事業としての大きな特徴です。
文化ホールや公共文化施設では、教育普及事業や地域向けの文化プログラムとして雅楽の出張公演を実施できます。
文化ホール主催の場合、地域の小学校・中学校を招待する形式や、親子向け公演、一般向けレクチャーコンサートとしての実施も考えられます。
雅楽は、舞台上の視覚的な要素も豊かなため、ホールで実施すると、楽器、演奏家、舞、装束、面の存在感をより立体的に届けることができます。
また、ホールに空席や余裕がある場合には、学校向け公演として実施しながら、一部を一般の方に開くことも考えられます。
文化施設にとっては、子どもたちに向けた教育普及事業でありながら、地域の文化体験としても広げられる企画になります。

雅楽の出張公演を依頼する際、最初から詳細がすべて決まっている必要はありません。
ただし、いくつかの情報があると、実施内容を提案しやすくなります。
たとえば、対象となる年齢や学年。
想定している人数。
会場の種類と大きさ。
実施希望時期。
公演時間の目安。
鑑賞中心にしたいのか、体験型にしたいのか。
舞楽や装束紹介を入れたいのか。
学校公演なのか、自治体事業なのか、文化ホール主催事業なのか。
これらが決まっていると、編成、内容、時間、準備物、費用感などを検討しやすくなります。
一方で、まだ企画段階であっても相談は可能です。
「来年度の文化事業として検討している」
「小中学生向けに日本文化の企画を探している」
「ホールの教育普及事業として成立するか知りたい」
「体育館でできるか確認したい」
そのような段階からでも、実施形式を一緒に考えることができます。
株式会社Drifterでは、作曲家・音楽プロデューサーの石田多朗が企画・構成・司会・解説を行う雅楽教育プログラム「石田多朗のみんなの雅楽」を実施しています。
「みんなの雅楽」は、子どもたちに日本の音を体験として届けるためのプログラムです。
第一線で活動する雅楽演奏家による生演奏を中心に、楽器紹介、唱歌体験、打楽器体験、舞楽鑑賞、装束や面の紹介などを、対象や会場に応じて組み合わせます。
那須町では、町内の小学校・中学校を対象に実施し、子どもたちが唱歌や打楽器体験に参加しながら、雅楽の音や舞に触れる機会となりました。
また、本プログラムはNHKでも紹介されています。
「みんなの雅楽」では、雅楽を専門的な知識として一方的に説明するのではなく、初めて雅楽に触れる子どもたちにも届く言葉で導入を行います。
学校、自治体、文化施設など、それぞれの目的に合わせて、鑑賞中心の公演、体験型プログラム、解説付きのレクチャー公演などを検討できます。

雅楽の出張公演は、学校、自治体、文化施設、文化ホールなど、さまざまな場所で実施することができます。
大切なのは、会場や対象に合わせて、無理のない形で内容を組み立てることです。
子どもたちに日本の音を届けたい。
地域の文化事業として伝統芸能を取り入れたい。
学校の芸術鑑賞教室で、普段出会えない音楽を体験してほしい。
文化ホールの教育普及事業として、質の高い日本文化プログラムを実施したい。
そのような場合には、雅楽の出張公演は有力な選択肢になります。
「石田多朗のみんなの雅楽」の実施をご検討の方は、以下のページをご覧ください。
雅楽の学校公演・芸術鑑賞教室「みんなの雅楽」
https://drftr.co.jp/works/minnanogagaku/
メールまたはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
学校鑑賞教室、自治体文化事業、文化ホール主催事業、教育普及事業、親子向けプログラムなど、目的や会場に応じて内容をご提案いたします。
対象学年・人数・会場・ご希望時期が決まっている場合は、あわせてお知らせください。
まだ詳細が決まっていない段階でも、実施形式や規模、必要な準備などについてご相談いただけます。
株式会社Drifter みんなの雅楽係
メール:mail@drftr.co.jp