ここでは、難しい音楽理論や、細かいジャンルの振り分け、
日本音楽の歴史などは話題にせず、日本の伝統音楽の音を気軽に聞いてみましょう。
雅楽は1200年以上の歴史を持つ、日本だけではなく世界の古典音楽ともいえる音楽です。
雅楽は、古代から伝わる日本の固有の音楽に、
1400年ほど前から日本に流れ込んできた朝鮮半島や中国大陸からの影響が混ざり、成熟し、
平安時代(794年-1185年)にそれが日本固有の形に整えられました。
仏典に節をつけ、僧侶が歌うように唱えるものです。
こちらの映像では才能あふれる作曲家・宮内康乃さんによる
新作声明も少し聴くことができます。
能は室町時代に完成し、この600年以上の間に独特なスタイルを作り上げた古典芸能です。
能面やお囃子、独特なタイム感など多くの特徴があります。
日本の最南端、沖縄の音楽は日本の本土のものとは色合いの違う独自性があります。
個人的にも沖縄の音楽は大好きで嘉手苅林昌さんをはじめレコードもたくさん持っています。
地歌は、江戸時代、西日本で行われた三味線音楽です。
目が見えない音楽家たちにより作曲され、演奏されてきた歴史があります。
箏曲(そうきょく)は、「こと」を使った音楽の総称です。
大きくは生田流箏曲と山田流箏曲に分かれています。
三味線も種類が多く、音楽のバラエティの幅も広いです。
ここであげましたのは青森県を中心に広がった津軽三味線です。
形は三味線に似ているのですが、胡弓は弓で弦をこすって演奏されます。
個人的には日本的でありつつも中国大陸の雰囲気があり、
同時に哀愁も感じる楽器です。
木管楽器の一種。
竹の上端を斜めに削り取って作った歌口 (うたぐち) に直接唇を当てて演奏をします。
もともとは雅楽の楽器として奈良時代に中国の唐から渡ってきました。
12世紀には雅楽の演奏からは姿を消しましたが、江戸時代には虚無僧がお経の代わりに演奏をして各地を回ったと言われています。
日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民族であるアイヌ民族による音楽。
個人的にも大好きな音楽で、お気に入りのアーティストもたくさんいます。
日本の旧石器時代の後の時代の音楽。
日本では土取利行さんが研究し、音源などをたくさん発表しています。
わたしたちは日本の伝統音楽と縁が薄い方と
日本伝統音楽を結びつける役割を果たしたいと考えています。
最近ではエミー賞を多数受賞したハリウッドドラマ『SHOGUN』にて伝統邦楽のアレンジとレコーディングを
弊社 石田多朗 が担当いたしました。
また、雅楽とクラシックを融合するというプロジェクトも始めております。
雅楽を始めとした日本の音楽のこれからを模索してまいりたいと考えています。
古典雅楽である【陵王乱序】をまったく変化させることなく、
弦楽器や他の雅楽楽器を加えてアレンジをしております。
ぜひ、ご視聴ください。
石田多朗/陵王乱序
デジタル配信もございます。