いま、急速にAI技術が発展し、創造的な職業、特にイラストレーターやデザイナー、ミュージシャンは岐路に立たされています。
AIがそれなりのクオリティの作品を生み出すことができるいま、
アーティストの価値は今後も相対的にどんどんと低下していくでしょう。
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なかにはAIにはできない表現を追求して行く人もたくさんいるでしょうが、
過当競争になることは間違いありません。
また、どんどんと技術力を上げていくAIと戦い続けることにもなります。
もう一方、他人やAIとバトルを続けることを避ける賢い方法があります。
それが
"自分のキャンバスは自分で作る”
というアプローチです。
有名な美術館で展示されるアーティストや
大規模なフェスティバルのトリで演奏するミュージシャン。
これは多くの作家や音楽家が目指す理想像ですが、
このステレオタイプなアーティスト、ミュージシャン像を捨てましょう。
アート界、音楽界にあるヒエラルキーも完全に無視してください。
他人の作った評価軸を忘れて、
自分のキャンバス=表現の場を自分で作り出し、
そこで楽しんで仕事をするのです。
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例えば、自宅周辺の小さなレストランのメニューをデザインするというのもいい方法かもしれません。
小さなレストランのメニューは伝統的な意味での"絵"とは言えないかもしれません。
しかし、あなたがそれをアートと考えれば、それはアートとなるのではないでしょうか。
美しいメニューを作る。
素晴らしい仕事だと思います。
そのあなたの作品は、普通に絵を書いて画廊に置いておく以上に多くの人々に見られ、
楽しまれるものになる可能性があります。
そして、さらには感謝され、そして報酬を得ることもできるのです。
また、みんながそれぞれの分野で良い仕事をすることが、
世の中を良くすることにつながるはず。
これからの時代、自分の絵を描くキャンバスは自分で作るべきです。
他人に差をつけたり、勝つことでアーティストとなる時代ではありません。
あなた自身の価値観に基づいて自分のキャンバスを創造し、
自分のアートを表現することが重要になってきます。
自分を縛っている因習を忘れ、
ものをつくることを根本的に考え直し、
制作を楽しんで生きていきましょう!